綜合不動産Wings 新たな道を開拓し不動産ビジネスを創造する

綜合不動産ウイングス

中国不動産紀行

vol.5 大連のマンション相場の動向/2005年5月掲載

今回の中国行の最大の目的は、大連のマンション相場の動向調査であった。ただ、日程が運悪く、史上最悪?の反日デモが、北京・上海・シンヨウ・成都・広州・シンセン・香港等で挙行された日曜日を挟んでの3泊4日であった。その為、ご多分に漏れず行く前に家族からの大反対もあったが、ニュースで報道されているような事態に巡り合う事もなく、無事日本に帰国できた次第です。筆者は、今回の騒動を、日本のマスコミ報道の過剰さとデモに参加した中国人の質に問題があるのではないかと考える次第であり、その件については別の機会に論評したい。

さて、本題の大連のマンション相場の動向を報告しよう。単刀直入に『値上がりしている』というのが不動産業20年の筆者の実感だ。判り易く具体例で述べよう。

マンション名:グリーンタウン/GREEN TOWN 総販売戸数:2000戸
データ:大連市内・市街地から車で40分の開発区・日本企業が多数進出している地区・今後10年間で大連市内で一番発展するだろうという地域

上記物件は、昨年9月の完成時点で約600戸が売却されていなかったが、今回4月15日時点で完売!そして、驚くことに隣地で新規分譲マンションの販売が始まっていた。前面道路は、昨年未舗装で馬車・牛車が行き交い、タクシーも拾えなかった。しかし、今回は、前面道路は片側3車線のアスファルト舗装、馬車の類は消え、タクシーは容易に拾えた上に、物件前面道路の真向かいには、なんとホームセンターが建設中であった。なんという早い発展ぶり、驚きの中国4000年の歴史パワーを見せ付けられた瞬間であった。一方、価格面は、昨年9月、2500元(32500円)/平米 80平米 3LDK が約260万円 が、現在4000元/平米 80平米 3LDKが 約416万円であったように確実に値上がりしている。関係者には、『2~3年後には価格が倍になるのでは?』と話す者までいた。本当に日本のバブル時代を彷佛させられてしまった大連のグリーンタウンであった。

このように、今回の3泊4日での中国行だけで、日本のバブル期を再体験させられた筆者は、中国経済(その発展性とスピード)また中国人ビジネスマン(金儲けの貪欲さ・バイタリティ)に魅せられたものの、どこか危うい雰囲気を感じて今回も帰国したのである。

※好評をいただきました「悠久の、あっチャイナ!」は、vol.23をもって終了させて頂きました。

中国の話題は引き続き「WINGSチャネル」(ブログ)にて掲載しております。こちらのコーナーもどうぞヨロシクお願い致します。

vol.5

バックナンバー