9月のアメリカ:リーマンブラザースの破綻に端を発した、10月の世界同時株安、11月のアメリカビック3ならびにトヨタ・ソニーら我が日本の企業の円高による業績悪化、世界の消費意欲の低下等100年に一度の世界恐慌と、マスコミでは連日報道されている最中、中国はどうであろうか???
私の情報源は、上海在住の日本人と大連ならびに南京の両中国人との日頃のメールでの情報交換、そして天下の朝日新聞の読破である。それぞれを私なりに理解し分析してみると・・・
1.北京・上海等のマンションの価格暴落・・・私よりレベルの髙くて若い30~40歳代の富裕層が所有しているマンションがすでに2割以上も下落している。ほか、郊外の都市の新築マンションでも完売できずに、苦肉の策として、手付金を物品(例えば、浙江省のある都市ではお茶???㌔が手付金がわり・・・ホントですよ!)にしている販売会社もあるといいます。
2.上海の株式市場が、最高値時より6割下落・・・株式には富裕層から若者・高齢者まで老若男女を問わず投資しているから、含み損は『甚大』である。
3.世界の工場といわれる特に南部最大の都市:広州周辺の工場が世界各国からの受注の急減により突然倒産、そして地方から出稼ぎに来ている農民が失業・・・地方に帰ったところ、農業も他の仕事もなく、大都市との格差が一段と増すばかりである。
上記の実際起こっている事柄から判断すると、経済成長率二桁増の中国にも世界金融危機の影響が出始めているようだ。実際、今年の経済成長率の見通しは8~9%の予想であるため、政府:温家宝首相は、今まで大都市へのインフラ整備に投資をしてきたが、内陸部への内需拡大をすることに大号令を唱えたようです。まだまだ、広~い中国の内陸部・西部・内モンゴル地区等には手付かずの都市がいくらでもありますから・・・